英検1級リーディング対策│苦手な長文読解で高得点を取る方法

英検

英検1級の長文問題が難しくて読めないと感じている方は少なくないと思います。

なんといっても長い。問題用紙にぎっしり単語が詰まって、見ただけで「うげっ」ってなる量…

挿絵の一つでも入れてほしいですね。

私はそもそも国語の読解すら苦手で(学校の模試はことごとく外してた…)、英語の長文問題なんて奇跡的に当たるのを期待するしかないのでは?というくらい苦手意識がありました。

最初の頃は過去問で半分取れなかったこともあるほどです。

ですが、そんな私でも本番の試験では80%以上得点できました。

本記事では、仕事をしながら6か月の独学で英検1級に一発合格した筆者が、実際に行った長文読解の対策をご紹介します。

私にもできるかも、とちょっとでも自信を持っていただけたら嬉しいです。

リーディングの構成・内容

2024年度以降の英検1級の一次試験は↓のような構成になっています。

筆記(100分)
  • 大問1(リーディング):短文の語句空所補充
  • 大問2(リーディング):長文の語句空所補充
  • 大問3(リーディング):長文の内容一致選択
  • 大問4(ライティング):英文要約
  • 大問5(ライティング):英作文

リーディングセクションのうち、大問2大問3が長文問題です。

大問2は長文の語句空所補充問題で、長文が2題、各3問ずつの計6問出題されます。

文中の空所に適切な語句を4つの選択肢から選んで回答します。

大問3は長文の内容一致選択問題で、長文が2題、1題目が3問、2題目が4問の計7問出題されます。

本文の内容に関する質問に4つの選択肢から選んで回答します。

英検1級の長文が難しい理由

そもそもなぜ英検1級の長文が難しいと感じるのか?私が思う理由を4つ挙げてみます。

できない、苦手な理由を見つけることが克服への近道です。

単語が分からない

英検1級の難しさは圧倒的な単語の難しさにあります。

長文を読んでいると、知らない単語に出くわすことは多々あるものです。

でも前後の内容を頼りに意味を推測できれば問題に答えることはできます。

分からない単語が多すぎて先に進めない、文の内容を全く理解できないという場合は、単語を強化しましょう。

文が長くて複雑

1文が長く、関係代名詞や接続詞でつなぎにつなぎまくっている。

どこからどこまでが主語で、何がどれを修飾しているか分からない。

そして読む前から気後れするほどの量の多さ。大問3は1題目が500単語前後2題目は800単語前後あります。

いかに構文をすばやく的確にとらえられるかが決め手です。

内容が難しい

英検1級で扱う内容はかなりアカデミックで専門的です。

政治や歴史、生物学など自分に馴染みのない話もバンバン出てくると思います。

それでも焦らず、いっそ「へぇー、面白ーい」くらいの気持ちで読んだ方が前向きになれます。

時間が足りない

後に控えるライティングにしっかり時間を残そうと思うと、長文をじっくり読んでいる時間はありません。

文の内容を正確に理解できるようになることが第一ですが、あわせて速く読めるよう鍛えていく必要もあります

対策・勉強法

では、具体的に私が行った長文読解の対策・勉強法をご紹介します。

要は「英検1級の長文が難しい理由」を克服していけばいいわけですね。

精読

まずは去問を自力で解いてみましょう。時間も計ってみてください。

その後、解答と模範訳を確認します。

単語

分からなかった単語や熟語をノートに書き出して覚えるのがおすすめです。

同じ単語なんて他の問題に出ないだろと思うかもしれませんが、同じ問題集を何回解いてもいいんです。無駄ではありません。

むしろ、2回目以降は前にした間違いをしないように、分からなかった単語がなくなるように徹底していくことで力が付いてきます。

単語対策については、以下の記事でまとめているのでチェックしてみてください。

文法

模範の日本語訳を参考にしながら文を分解して、文法・構造を確認します

主語はどれか?述語はどれか?どこからどこまでが節のまとまりなのか?

で、文全体で何が言いたいのか?

面倒だし時間もかかりますが、この「分解」→「ああ、なるほど」を繰り返すことで、徐々に長ったらしい文も把握できるようになってきます。

多読

どんな分野の問題が出るかは運です。

様々な分野の文に触れるという意味でも多読は役立ちます。

もちろん、たくさん読むことで英語の長文自体に慣れ、段々と読むスピードが上がってきます。

「質」の精読と「量」の多読を組み合わせるといいです

時間配分

過去問を解く際は必ず時間を計って、どのくらいのスピードで読まなければいけないのか感覚を身に付けましょう

最初は全然時間が足りなくても目標時間でベストを尽くし、解き終わらなかったら延長して最後まで解くようにします。

筆記試験の目安の時間配分は↓な感じです。

  • 大問1(短文の語句空所補充):12分(1問約30秒)
  • 大問2(長文の語句空所補充):15分(7分+8分)
  • 大問3(長文の内容一致選択):25分(10分+15分)
  • 大問4(英文要約):20分
  • 大問5(英作文):25分

これで計97分、残り3分です。

もし時間が余ったら見直しまたはリスニング問題の先読みにあてましょう。

解き方のコツ

最後に、私が感じる解き方のコツです。

これは人それぞれ好みがあると思いますので、色々試しながら自分なりの解き方を見つけてみてください。

大問2(長文の語句空所補充)

選択肢はあえて見ずに本文を読み進めます。

空所まで来たら、こんな接続表現や内容が入るだろうと予想してから選択肢を確認します。

というのも、選択肢が意外と紛らわしくどれも合いそうに思えるからです。

(国語が得意な人はそんな惑わされることもないのかもしれませんが汗)

大問3(長文の内容一致選択)

先に設問すべてに目を通し、選択肢もざっと見ます。

これにより本文で何の話をしているのか、着目すべきキーワードは何かをざっくり把握できるからです。

大問3では、基本的に段落ごとに設問が作られています。

なので、段落1を読んだら設問1に答え、段落2を読んだら設問2に答えるといったやり方が効率的です。

英検は問題用紙に書き込みOKなので、キーワードに「○」を付けたり、文を「/」で区切るなど、視覚的に分かりやすくするといいです。

まとめ

長文は苦手意識がある人も多いと思います。私もその一人です。

でもステップを踏んでいけば対策できます。

精読(単語、文法)で読解力を付ける
多読で慣れる
時間配分でスピードをつける
④ コツをつかむ

一歩一歩クリアしていきましょう!