オーストラリアは住みやすさや教育レベルの高さから、日本人に人気の留学先ですが、
- オーストラリア留学で気を付けた方がいいことはある?
- トラブルや後悔を避けたい
- 事前にできる限り準備・対策をしておきたい
といった心配がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、オーストラリア留学で気を付けたいポイント10項目と、オーストラリア留学経験者の筆者が実際に行った対策や対処法もあわせてご紹介します。
日本とは文化や法律、生活環境が大きく異なるため、事前に注意点を理解しておくことが安全で充実した留学生活の鍵になります。
留学準備段階の方も現在留学中の方も、トラブルや後悔を最小限にするために、ぜひ本記事をお役立てください!
気候と紫外線の対策をする

オーストラリアは日本と時差はほぼないですが、季節が逆です。
特に渡航時~留学初期は服装を調節して体調に気を付けましょう。
服装については、以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
また、紫外線が強いので日焼け対策は必須です。
地域によっては朝晩の寒暖差が大きかったり、乾燥していることもあるので、防寒具や保湿クリームなども用意しましょう。
持ち物については、以下の記事でリストにしていますのでチェックしてみてください。
- 日焼け止めや帽子、サングラスは必需品
- 寒暖差に備えてパーカーや薄手のコートを準備
- 保湿やのどケア品もあると安心
学生ビザなら出席率80%以上を保つ
オーストラリアに学生ビザで滞在する場合、学校の出席率が80%以下になると、ビザがキャンセルされる可能性があります。
ビザがキャンセルされると出国を求められるため、「眠いから~」「遊びたいから~」という理由で安易に遅刻・欠席しないようにしましょう。
- 体調不良時は必ず医療証明書を提出する
- 無断欠席はしない
- 遅刻でも記録される学校もある
日本人同士で固まりすぎない
オーストラリアは日本人に人気な留学・観光地のため、日本人が多くいますし、日本語が通じる場面もあります。
日本人を完全にシャットアウトする必要はありませんが、英語力・異文化コミュニケーション力を伸ばすには、ネイティブ英語に触れられる環境を意識的に作るようにしましょう。
- 日本人の多いクラスや住居は避ける
- 一緒に勉強をしてくれる現地の仲間を見つける
- 食事の時に色々なグループに顔を出す
- イベントやボランティアに参加して交友関係を広げる
物価高のため節約を心掛ける

オーストラリアは物価が高く、日本の1.5~2倍ほどと言われています。
外食、家賃、交通費など何かと痛い出費となるので、日頃から節約を意識して生活費を抑えるよう心掛けましょう。
予算・費用を書き出して「お金の見える化」をすると使い過ぎ防止になるので、家計簿(簡単なメモでOK)をつけるのもおすすめです。
- 自炊を基本にする
- 買い物はセール時を狙う
- シティ中心を避けて少し郊外に住む
- ICカードなど公共交通機関の割引を使う
- 学割を積極的に利用する
高額医療費に備え海外保険に加入する
オーストラリアの医療費は高額になる可能性が高いです。
学生ビザでの留学はOSHC(海外留学生健康保険)への加入が必須ですが、カバー範囲が限られているため、別途日本の海外旅行保険に加入することをおすすめします。
特に歯科治療はカバーされていないことが多く、高額になりやすいので要注意です。
- 留学前に検診や治療を受けておく
- 普段から体調管理を怠らない
- 常備薬を日本から持参する
- 持病がある場合は英文の診断書や処方箋を用意する
- 保険証書を携帯する
- 体調を崩したらまずは学校の担当者に相談する
住まいのトラブルに注意する

よくある住まいのトラブルがシェアハウス関連です。
家選びは詐欺に遭わないよう慎重に検討し、入居後はお互いに気持ち良く過ごせるようマナーを守って生活しましょう。
- 内見せずに決めない
- 怪しい個人募集は避ける
- 契約書を必ず確認する:
家賃、支払い頻度、ボンド(保証金)の返金条件など - 写真や動画で家の状態を撮っておく
交通ルールの違いを知る
日本の交通ルールを守っていれば大きな問題はありませんが、いくつか異なるルールや認識もあるので知っておきましょう。
- 横断歩道は歩行者用ボタンを押す必要がある
- 青信号:渡る(※時間が短い)
赤信号点滅:渡り終える、渡り始めてはいけない
赤信号:止まれ - 信号無視や横断歩道以外での横断は「Jaywalk(ジェイウォーク)」と呼ばれ、罰金になる可能性がある
- 自転車に乗る時はヘルメット着用が義務
- バスに乗る時は手を挙げないと停まってくれない
- バスの車内アナウンスがない
- 電車やバスは時刻表通りに来ないことが多い
飲酒ルールを守る

オーストラリアでは18歳以上から飲酒が認められていますが、酒店やバーでは年齢確認のためにIDの提示が求められます。
また、州によって規則が異なりますが、公園やビーチなど公共の場での飲酒は禁止されていることが多いです。
うっかり飲んで捕まってしまうことがないように注意しましょう。
- 飲酒は18歳以上のみ
- パスポートなど写真付きIDの提示が必須
- 公共の場での飲酒は禁止のエリアが多い
- 違反すると罰金の可能性がある
安全対策を徹底する
オーストラリアは比較的治安が良いと言われていますが、スリや置き引き、夜間の酔っ払いトラブルは一定数あります。
油断せず、日本にいる時以上に気を付けましょう。
外務省のホームページにも危険情報や安全対策、緊急連絡先が載っているので確認しておくといいです。
- 夜一人で出歩かない
- 荷物から目を離さない
- 部屋や貴重品入れには鍵をかける
- はっきり「No」と断る
差別への心構えをする

オーストラリアは多文化国家で、人種差別が比較的少ない印象ですが、完全にゼロとは言い切れません。
私は幸いにも留学中に差別を受けることはありませんでしたが、友人は街中で高齢男性に嫌なことを言われたそうです。
あからさまな差別発言でなくても、相手が無意識に言った言葉が、受け手としては不快に感じることもあります。
また、歴史的に白豪主義の時代があったことや、戦時中に日本とオーストラリアが敵対していた事実も頭の片隅に入れておくとよいです。
過度に心配する必要はないですが、差別を感じる場面があるかもしれない心構えはしておきましょう。
- オーストラリアと日本の歴史や関係性を知っておく
- 文化の違いと割り切り、深刻に捉えすぎない
- 辛い時は学校のカウンセラーやスタッフに相談する
- 自分も相手を不快にさせるような軽はずみな言動はしない
いざ困った時の相談先
気を付けていてもトラブルに遭ってしまったら、自分で解決しようとして事態を悪化させてしまう前に、適切な窓口に相談しましょう。
- 学校・留学生活全般のトラブル:学校の留学生サポート窓口やエージェント
※緊急時以外はまずここに相談 - 緊急時の警察・救急・消防:000
- パスポートの紛失・盗難、事件・事故など:日本国大使館・総領事館
- 体調不良時:OSHC対応病院やGP(一般開業医)
- 健康相談:Healthdirect(1800 022 222)
- メンタルヘルス相談:Lifeline(13 11 14)
まとめ:注意点を事前に知って安心安全な留学を!
オーストラリア留学は非常に魅力的ですが、日本と違う環境を理解した上で生活することが大切です。
しっかり準備をすれば、留学生活は安心で楽しいものになります。
また、いざトラブルに巻き込まれてしまった場合も冷静に対処できます。
事前に気を付けるべきことを把握して、オーストラリア留学をより安全で充実したものにしましょう!





