留学に興味はあるけど、
- 交換留学は倍率が高そう
- 語学力や成績の条件も高そう
- 奇跡的に受かっても授業についていけるのかな
と尻込みしている方へ、今回は交換留学について、
✓ どんな制度?
✓ メリット・デメリット
✓ 選考
✓ スケジュール
までマルっとお話しします。
筆者は大学の交換留学制度を利用して、1年間オーストラリアに留学をしました。

最初に書いた心境は、まさに応募前に自分が感じていたことです。
交換留学は手が届かないイメージもありますが、良い点もたくさんあります。
「気になっているけど自信がない」と諦めかけている方も、ぜひ本記事を参考に挑戦してみてください。
交換留学とは?

交換留学とは、日本の大学に在籍したまま、提携・協定を結んでいる海外の大学へ一定期間(1年以内)留学する制度を言います。
大きな特徴は、在籍大学の制度を利用して留学するため、留学先の授業料が免除・減免されたり、在籍大学のサポートを受けられたりすることです。
実際には、応募条件や学費の扱いは協定によってさまざまなので、自分の大学にどのような制度・協定校があるのか見てみましょう。
交換留学と派遣留学の違い
一般的には、交換留学は「お互いに学生を送り合う」制度、派遣留学は「日本の大学から海外の大学へ学生を送り出す」制度を指します。
ただし、大学ごとに呼び方や制度の仕組みは異なり、「交換留学」と「派遣留学」をほぼ同じ意味で使っている場合もあります。
交換留学と私費留学の違い
交換留学は、在籍大学の制度を利用して留学する方法です。
学費は在籍大学に納め、協定の内容によっては留学先大学の授業料が免除・減免されます。
私費留学は、自分で留学先や期間を決め、留学にかかる費用を負担して留学する方法です。
交換留学に比べて選択肢が広く、大学を休学して留学する方法もあります。
交換留学と正規留学の違い
正規留学は、学位取得などを目的として海外の大学に正規学生として入学し、卒業を目指す留学です。
「海外の大学に進学したい」のか、「今の大学に在籍しながら海外で学びたい」のかが、大きな違いです。
交換留学のメリット・デメリット

交換留学を考えるなら、良い面だけでなく大変な部分も知っておきましょう。
交換留学のメリット
交換留学を利用する主なメリットを挙げます。
やはり大きいのは、大学を通して留学できることです。
協定校や応募条件が決まっているため、自分で海外大学を一から探して手配する必要がありません。
また、手続き面でも、国際センターや教務課の担当者に質問しながら進められるため安心です。
交換留学のデメリット
ありがたい面が多くある一方で、注意点もあります。
交換留学では、協定校の中から留学先を選ぶことになるため、選択肢は限られます。
さらに、GPAや語学スコア、面接をクリアし、学内選考に合格しなければなりません。
交換留学に向いている人
次のような人は、交換留学を検討してみる価値があります。
反対に、「行きたい国や大学を自由に選びたい」「今の語学レベルや予算に合わせて留学したい」という人は、私費留学など他の方法も比較してみるとよさそうです。
交換留学に受かるには?応募条件と選考を知ろう

ここが交換留学を考える方にとって、特に気になるところですよね。
まずは自分の大学の募集要項を見て、応募条件を満たせるかをチェックすることから始めましょう。
交換留学の応募条件
主な条件としては以下があります。
- 学年や在学状況
- GPAなどの成績
- IELTSやTOEFLの語学スコア
- 必要単位や履修状況
ここを満たしていないと、そもそも選考に進めませんよという出願資格です。
交換留学の選考基準
応募条件を満たしたら、次に待っているのが学内選考です。
学内選考がある場合、
- 成績
- 語学力
- 志望理由
- 留学計画
- 面接
- 推薦状
などを総合的に評価されます。
つまり、「応募条件を満たしている=必ず合格する」ではないということです。

人気のある協定校では応募者が多くなる可能性があるため、書類や面接では、志望理由をしっかり伝えられるよう準備しましょう。
交換留学に関するよくある悩みと対策

ここからは、よくあるお悩みと対策をお伝えします。
GPAが足りなくても交換留学できる?
GPAの基準は、「2.5~3.0以上」あたりが一つの目安になるかなと。
成績は1年生の時からの積み上げなので、交換留学を意識し始めた段階から普段の授業を大切にすることが一番の対策です。
英語ができなくても交換留学できる?
留学前からペラペラである必要はありませんが、授業を英語で受けるなら、英語力はあればあるほど助かります。
まずは応募先に提示されている語学スコアをクリアすることを目標にしましょう。
IELTS・TOEFLのスコアが足りない場合は?
語学試験は、一度で必要なスコアが取れるとは限りません。
そのため、
- 募集要項で必要スコアを確認
- 試験日を決める
- 勉強する
- 足りなければ再受験
という流れで、早めに取りかかることをおすすめします。
交換留学は大学への応募締切があるため、ギリギリの受験は避けた方が無難です。

留学開始1年前くらいには、スコアを取得できていると理想です。
交換留学の倍率は?落ちることもある?
倍率は大学・協定校・年度で差があり、応募者が多い人気校では、当然ながら競争も激しくなります。
逆に、応募条件が高めの協定校は、条件を満たせる人が限られるため、倍率がそこまで高くないかもしれません。
結局のところ応募してみないと分からないので、倍率に縛られすぎず、自分が本当に行きたい大学に出願することをおすすめします。
その方が志望理由を書きやすく、面接でも熱意を持って話せます。
いざ留学した後も、「何のためにこの大学に来たんだろう?」となりにくいはずです。
面接では何を聞かれる?
面接では、
- なぜその国なのか
- なぜその大学なのか
- どんなことを学ぶ計画なのか
といった、提出書類に書いた志望理由や履修計画の深掘りをされることが多いと思います。
日本の大学で学んでいることと絡めて、「ここでなければならない」理由を述べられるようにしておくといいです。
交換留学先(国・大学)の選び方

交換留学先を選ぶ際は、行きたい国から絞ってもいいですが、各協定校を一通り見てから決めた方が選択肢が広がります。

自分も当初はアメリカへの留学を考えていましたが、最終的にオーストラリアになりました。
交換留学先を選ぶポイント
候補を比較するときは、
- 学びたい分野の授業があるか
- GPA・語学要件を満たせるか
- 留学期間
- 学費・生活費
- 住居・滞在方法
- 環境・生活スタイル
- 単位認定
- 卒業時期への影響
などを確認しましょう。
費用も大きな判断材料ですが、経験者としては「何を学べるか」が一番くらいに重要だと感じます。
交換留学の費用

交換留学にかかる費用は、留学先の国や都市、大学、住む場所次第でかなり変わります。
そのため、募集要項や大学の留学パンフレット、先輩の留学報告書を参考に、自分の場合にどれくらい必要になるのか計算してみましょう。
交換留学でかかる費用には、
- 語学試験料(IELTSやTOEFL)
- 持ち物・渡航準備費
- 学費・授業料(日本・留学先)
- 教材費
- 住居費
- 生活費・食費
- 航空券代
- 海外旅行保険料
- ビザ関連費用
- 交通費
などがあります。
交換留学で授業料の減免があったとしても、それ以外の費用は基本的に自分で用意することになります。
奨学金は利用できる?
交換留学では、JASSOや大学独自の奨学金制度を利用できる場合があり、返済が不要な給付型奨学金もあります。
ただ、対象となる留学プログラムや条件、支給額に制約があり、誰でももらえるというわけではありません。
奨学金は募集時期が決まっているものもあるので、留学パンフレットや国際センターで早めに情報を集めておきましょう。
交換留学のスケジュール

交換留学は、応募直前に動き始めるのでは間に合わないことがあります。
私の場合は以下のような流れでした。( )内は筆者の例です。
- 情報収集(約1年前、早いほど◎)
- 協定校・応募条件を確認(約1年前)
- 語学試験を受験(約10か月前)
- 学内応募(約8か月前)
- 学内選考(約8~7か月前)
- 合格後の手続き(約7か月前)
- 留学先大学・住居の手続き(約5か月前)
- 海外旅行保険の加入・ビザ申請(約3か月前)
- 渡航準備(約1か月前)
- 出発
「いつまでに何が必要か」を応募締切や出発日から逆算して計画を立てるといいです。
交換留学と単位・卒業・就活について

長期留学を考える際、「何年生で行くのがいいのか?」「卒業が遅れないか?」というのも心配ですよね。
自分の周りでは、4年での卒業を予定している人は、3年生の時に留学するケースが多かったです。
あとは卒業を1年延ばして、4年生の時に留学する人もいました。
4年で卒業するには?
4年での卒業を目指すには、留学前後の履修計画を立てておきましょう。
留学前にできるだけ単位を取得しておき、帰国後に卒業要件を満たせる状態にしておくと安心です。
留学先の単位は互換できる?
留学先の大学で取得した単位は、授業内容などを審査したうえで、日本の大学でも認定される場合があります。
ただし、海外で取った授業がすべてそのまま単位になるとは限らないので要注意です。
単位互換を希望するなら、渡航前に、
- どの授業が認定対象になるか
- 何単位認められるか
- 申請に必要な書類
を教務課に聞いておきましょう。
就活に影響する?
留学時期によっては、留学中からまたは、帰国後すぐに就活や卒論に取りかかることになります。
私は1年卒業を延ばし、4年生で留学、5年生で就活と卒論執筆をしました。
結果的に、就活で不利になったと感じることは全くなく、周りにも同じような学生がいました。
もちろん4年で卒業する人もいますが、単位を取るためにかなり忙しそうでした。
3年間日本の大学でしっかり学んで4年目に留学し、帰国後に1年かけて就活や卒論に取り組むスケジュールも、個人的にはいいと思います。
履歴書ではどうアピールする?
履歴書や面接で留学経験について話す際は、単に「留学に行った」とするのではなく、
- 学内選考の狭き門を突破するためにどう努力したか
- 留学先で何を学んだか
- どんな課題に直面し、どう乗り越えたか
- 留学経験を今後どう活かしたいか
まで整理しておくと、経験を言葉にしやすくなります。
交換留学が決まった後の準備

交換留学は、学内選考に合格したら終わり、ではありません。
合格後も、留学先大学への手続きやビザの申請、渡航準備など、出発までにやることが山ほどあります。
詳しくは以下の記事でまとめているので、参考にしてみてください。
ここでは、代表的なものだけ紹介します。
留学先大学への手続き
学内選考に合格した後は、留学先大学への出願や履修登録、住居の手続きがあります。
国際センターから案内される内容を確認しながら進めればOKです。
ビザ・保険・航空券の手配
留学先の国に合わせて、指定のビザを申請します。
海外旅行保険への加入や航空券の手配も行いましょう。
持ち物・お金の準備
スーツケースや衣類、変換プラグ、海外で使うクレジットカードなどを揃えておきます。
持ち物については、以下の記事で詳しくまとめています。
交換留学に落ちたら?
「条件を満たせなかった」「選考に落ちてしまった」「協定校の中に行きたい大学がない」という場合でも、留学を諦める必要はありません。
私費留学なら、協定校以外の大学や、自分の希望する時期・期間を選んで留学できます。
留学エージェントを利用する方法もあるので、交換留学以外の選択肢も視野に入れてみましょう。
交換留学は辛い?大変なことと対処法

留学は楽しいことばかりではありません。
- 授業についていけない
- 英語がうまく通じない
- 友達ができない
- 文化の違いに疲れる
- 日本に帰りたくなる
といったこともあります。

私自身も、留学中はほとんど楽しむ余裕がないほど、毎日をこなすのに精一杯でした。
でも、留学前からあれこれ心配しすぎて、「自分には無理」と決めつけてしまうのはもったいないです。
案外なんとかなることもありますし、困ったときは大学の担当者や周りの人に相談できます。
一人で抱え込んで頑張る必要はありません。
「絶対にうまくやらなければ」と気負いすぎず、「挑戦してみたい」という気持ちがあるなら、その気持ちを大事にしてみてもいいと思います。
交換留学を考えるなら確認しておきたい5つのこと

最後に、交換留学を考え始めたら、まず押さえておきたいのは次の5つです。
- 自分の大学にどんな協定校があるか
どんな国・大学への交換留学制度があるのか見てみましょう。
- 応募条件を満たせるか
GPA、学年、語学スコアなど、自分が条件を満たせるかチェックします。
- 選考までに何が必要か
語学試験、志望理由、面接など、選考に向けて準備することを洗い出しておきます。
- 費用をどう準備するか
学費や生活費、奨学金を含め、どのくらいの費用が必要か、実際に数字を出してみましょう。
- 卒業・就活への影響
単位認定や留学時期が、卒業や就活にどう影響するか考えておきます。
「いつか留学したい」を実現するには、今動き出すことです。
学内説明会があれば参加してみましょう。
実際に留学した先輩の話が聞けたり、貴重な情報を得られたりするので、留学生活もイメージしやすくなります。
まとめ:交換留学はメリットいっぱい、挑戦する価値大
交換留学は、GPAや語学力の条件があり、学内選考を突破しなければならないため、ハードルが高く感じる人もいるかもしれません。
ですが、交換留学には、
- 海外大学で学べる
- 大学のサポートを受けられる
- 留学先の授業料が減免されることがある
- 単位互換できる場合がある
- 就活や進学につなげやすい
など、たくさんのメリットがあります。
たとえ選考に落ちても、別の協定校に再挑戦したり、私費留学にしたりと、次の方法を探すこともできます。
確かに簡単ではありませんが、交換留学という選択肢が用意されているなら、一度自分の大学の制度や募集要項を調べてみてください。
「行ってみたい」と思える大学が見つかったら、応募に向けて準備を始めてみましょう。








