英検1級の一次試験には合格したものの、二次試験の面接が不安という方も多いのではないでしょうか?
私自身、人前で話すのが得意ではありませんでしたが、独学で対策し、英検1級に一発合格しました。
そこで本記事では、
✓ 面接の流れ
✓ おすすめの対策法
✓ 合格のためのコツ
を紹介します。
一次試験に合格したということは、それだけの実力が身に付いているということです。
最後の面接に向けてしっかり準備していきましょう!
英検1級二次試験の概要

二次試験はどんな内容なのか、どのように採点されるのか見てみましょう。
内容・形式
試験時間は約10分で、内容は以下のようになっています。
| 形式・課題 | 詳細 |
|---|---|
| 自由会話 | 面接委員と簡単な日常会話を行う |
| スピーチ | 5つのトピックから1つ選んでスピーチを行う(2分) |
| Q&A | スピーチやトピックに関する質問に答える |
面接委員は2人で、スピーチ・応答の内容、語彙、文法、発音の正確さなどの観点から評価されます。
トピックは社会性の高い幅広い分野から出題されます。過去の出題例は以下です。
- 科学の発展は常に有益か
- 芸術への財政的支援増加の是非
- 世界経済における日本の役割
- 選挙権の行使を義務化するべきか
- 遺伝子組み換え食品の安全性
- 公共の場における治安改善の必要性
採点基準・配点と合格点
採点基準と配点は以下のようになっています。
| 分野 | 採点基準 | 配点 |
|---|---|---|
| スピーチ | トピックから1つ選んで論点と根拠をまとめ、首尾一貫したスピーチを組み立てられるか | 10点 |
| 質疑応答 | 質問に臨機応変に応答し、会話を継続できるか | 10点 |
| 文法と語彙 | 幅広い範囲の語彙・文法を正確かつ適切に運用できるか | 10点 |
| 発音 | 発音・アクセント・イントネーションを正しく運用できるか | 10点 |
この40点満点が英検CSEスコアで850点満点に換算されます。
合格基準スコアは602点なので、約70%以上の得点が必要です。
二次試験の合格率は、近年は公表されていませんが、過去のデータから約60%と言われています。
面接当日の流れ

続いて、面接当日の流れについて確認しておきましょう。
面接は以下のように進みます。
- 入室
- 「面接カード」を渡す
- 着席
- 氏名の確認と簡単な日常会話
- 「トピックカード」を受け取る
- スピーチの考慮時間(1分間)
- スピーチ(2分間)
- Q&A(4分間)
- 「トピックカード」を面接委員に返す
- 退室
それぞれ見ていきましょう。
入室
受付後、控え室で「面接カード」を渡されるので、氏名や個人番号を記入します。
その後、少人数ずつ係員に面接室前へ案内されるので、荷物をすべて持って移動します。
自分の番が来たらドアをノックして「May I come in?」と聞き、中の面接委員から入るよう返事が来たら「Hello.」など挨拶をして入室しましょう。

いてもたってもいられませんが、「練習したから大丈夫」と落ち着いて待ちましょう!
「面接カード」を渡す
面接委員が2人いて、ここからはすべて英語です。
「Can I have your card, please?」など「面接カード」を渡すよう指示されるので、「Yes. Here you are.」と言って手渡しましょう。
着席
「Please have a seat.」などと着席を促されたら「Thank you.」と言って着席します。
荷物は自分の足元に置きましょう。
氏名の確認と簡単な日常会話
面接委員が名乗った後、受験者の名前を聞いてきます。受験級を確認されることもあります。
それから「How did you come here today?」(今日はここまでどうやって来ましたか?)や「Could you please tell us a little bit about yourself?」(簡単に自己紹介をしてもらえますか?)などの質問があり、簡単な日常会話をします。

ここでのやり取りは採点には含まれないので、緊張を和らげる時間に使いましょう!
自己紹介はあらかじめ考えておくとよいです。
「トピックカード」を受け取る
面接委員から5つのトピックが印刷された「トピックカード」を受け取ります。
スピーチの考慮時間(1分間)
トピックの中から1つ選んでスピーチの内容を考えます。
時間は1分間で、メモを取ることはできません。
トピックは専門性が低そうで、自分に親しみのあるもの、根拠がたくさん挙げられそうなものを10秒程度で素早く選びましょう。
残りの50秒程度で自分の立場と、その理由2~3つ、具体例などを頭の中で決めましょう。
スピーチ(2分間)
面接委員から「Which topic did you choose?」と選んだトピックを聞かれるので、「Topic three, “Is tradition always worth preserving?”」などと答えます。
「You have two minutes. Please begin.」など指示されるので、スピーチを始めます。
制限時間は2分間です。
それ以上続く場合は途中でも中止させられてしまうので、1分50秒程度で話し切る練習をしておきましょう。
Q&A(4分間)
面接委員からスピーチの内容やトピックに関して3~4問程度質問されます。
反対意見や深掘り質問をされることもありますが、答えが正しいか間違っているかではなく、話し続けることが大事です。
時には「That’s a difficult question.」や「It depends on the situation, but…」など時間を稼いだり、相手の意見を一旦認めたりしつつ、主張がブレないように落ち着いて話を進めましょう。

ダラダラ話していると打ち切られるので、簡潔に伝えましょう。
「トピックカード」を面接委員に返す
「Your time is up.」など試験終了の合図があります。
「Could I have the card back, please?」などと言われたら「トピックカード」を面接委員に返却しましょう。
退室
面接委員から「You may go now.」など退室の指示があったら「Thank you.」と返し、「Have a nice day.」と言われたら「You too. Goodbye.」など最後までコミュニケーションを取って退室します。
退室時は忘れ物に注意し、退室後は他の受験者と話したり、控え室には戻らず、すみやかに会場から出ます。
おすすめの面接対策

では、私が面接対策に使った問題集と実際に行った練習方法を紹介します。
問題集を使った練習
面接練習に使った問題集は主に以下の2冊です。
『英検1級 面接大特訓』(Jリサーチ出版)
私は面接対策の中心教材として本書を活用しました。
詳しいレビューや使い方は、以下の記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。
本書の構成は以下のようになっています。
| 第1章 | 面接の概要や頻出分野について |
| 第2章 | 短文フレーズの例文集 |
| 第3章 | 分野別の頻出トピックの模擬問題(スピーチ→Q&A) |
模擬問題は、まず自力でやってみます。
その後、スピーチの解説やQ&Aのモデル解答を確認し、自分の解答に足りなかった部分をどんどん吸収していきます。
繰り返すうちに自分の得意分野や話しやすい流れが見つかってくるので、「マイテンプレ」を増やしていきましょう。

最初は頭で考えてすぐに話すのが難しければ、書き出してみてもOKです。
ライティング対策も面接に活きる
『面接大特訓』はライティング対策も兼ねているのですが、実は面接はライティングと共通する部分が多くあります。
- 全体「序論→本論→結論」
- 各段落「トピックセンテンス→サポーティングセンテンス」
といった構成は、そのままスピーチでも活用できます。
また、英作文と2分間のスピーチの分量も200~240語程度と同じくらいです。
ライティングで身につけた論理展開は面接でも武器になります。
『英検1級 過去6回全問題集』(旺文社)
過去問は出題傾向を知り、腕試しをするうえで外せません。
本書には過去問が6回分収録されており、独自に作成されたモデルスピーチが各回5本、合計30本掲載されています。
音声はアプリやダウンロードで聞けるので、実践練習に便利です。
本番同様に模擬面接
練習では、入室から退室までの流れを確認し、本番と同じように声に出して模擬面接をしておきましょう。
時間を計り、話すスピードや言いよどみも含めてチェックします。
目安は以下です。
- 自己紹介:30秒程度
- スピーチ:1分50秒程度
- Q&A:各質問1分以内(3~4文)
また、友達や家族、鏡に映る自分でもいいので、アイコンタクトを取りながら話す練習もおすすめです。

録音や録画をすると、「声が小さい」「目が泳いでいる」「同じ表現が多い」など、クセも見えてきます。
独学が不安ならオンライン英会話も活用
英検1級の面接は独学でも対策できますが、
- どう対策したらいいか分からない
- 一人での練習に不安がある
- 第三者からフィードバックが欲しい
という人は、オンライン英会話を利用するのも選択肢です。
例えば、ワールドトークは日本人講師中心で、日本語で相談できるのが特徴です。
合格のためのコツ

最後に私が感じる面接のコツを3つ紹介します。
話しやすいトピックをパッと選ぶ
事実や自分の本当の意見を話す必要はありません。
それらしい根拠を挙げて、全体として筋の通った話ができれば十分です。
ただし、スピーチの後に踏み込んだ質問をされるため、自分に馴染みのないトピックは避けるのが無難です。
ある程度知識があるトピックを選び、得意な答え方で素早くスピーチの構成を組み立てましょう。
困った時の手札を用意しておく
面接では緊張とパニックが大敵です。
なので、以下のような表現をいくつか用意しておき、困った時に使えるようにしておきましょう。
- I beg your pardon?
- Could you repeat the question again?
- Do you mean…?
- Could you paraphrase the question?
とにかく話し続ける姿勢を見せる
面接は黙ったらアウトです。
思わぬ質問が飛んでくることもありますし、時間になれば話の途中でも打ち切られます。

私はQ&Aでうまく根拠を補強できず、硬い表情の面接官を前に、必死に頭の中から引っ張り出せるものを出し続けました。
満点は難しくても、話し続けることで部分点は狙えます。
評価基準の詳細は分かりませんが、自分の考えを伝えようとする姿勢を見せることが大切です。
まとめ:面接は事前準備が結果を左右する
英検1級の面接は、英語力だけでなく、その場で考えて話す力も求められます。
だからこそ、本番で慌てないためには、
✓ 面接の流れを把握しておく
✓ スピーチやQ&Aの練習を重ねる
✓ 本番を想定した模擬面接を行う
といった対策が欠かせません。
一次試験に合格している時点で、すでに英検1級レベルの力は付いています。
残りの期間でできる準備を進め、自信を持って二次試験に臨みましょう!




